2014年9月アーカイブ

海外渡航と献血について

2014年9月 8日 13:52

「海外旅行に行ったら献血できないの?」という質問を時々いただきます。

まずどんな国からであっても、海外から帰国(入国)してから4週間以内は献血できません。これは、日本には流行していない感染症の侵入を防ぐためです。感染後症状が出てくるまでの潜伏期間を考慮して4週間という期間を定めています。要するに、何かに感染していれば4週間も経てば症状が出るからわかるだろうということですね。

次に輸入感染症の中では、患者の多さと流行地の世界的な広がりから、マラリアに対する注意が最も必要です。
マラリア原虫は、ハマダラカという蚊によって媒介され、ヒトの赤血球に寄生します。ハマダラカは夕方から夜間に活動し、昼間は吸血しません。都市部にはあまり生息せず水田のある農村地帯や森林に多く生息しています。
このため、マラリア流行地を旅行した人に対しては、旅行先と旅行中の行動によって献血適否の判断基準が定められています。
流行地の基準について詳しくはこちらをご覧ください。

また、イギリスを中心に発生している変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)については、平成22年に献血制限が緩和されています。ただ、vCJDは輸血による伝播に関して未知の部分が多く、牛海綿状脳症(BSE)との関連も強く指摘されています。このため、伝播のしくみが明らかになり安全が確認されるまで、判断基準に基づいて、BSEが発生しているヨーロッパ諸国・サウジアラビアに滞在(居住)されたことのある方からの献血をご遠慮いただく場合があります。

leaning.jpgただし、これらの国々に滞在していたことが、直ちにvCJD伝播につながるものではありませんのでご理解とご協力をお願いいたします。このように様々な判断基準がありますので、海外滞在がある場合は、献血会場で職員にお問い合わせください。

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