2010年12月アーカイブ

あなたの献血してくださった血液って、どうなっている!?〜第4話〜

2010年12月 1日 00:00

製剤課へようこそ!!

 前回(第3回:2009年12月更新)は、血液を遠心分離機という機械によって血漿と赤血球の層に分離した後、別々のバッグに自動分離して保管する工程をご紹介しました。
 今回は、血液への放射線照射についてご紹介します。

 当センターでは、3台の放射線照射機で1日300〜400本前後の輸血用血液(血小板製剤と赤血球製剤)に放射線照射を行っています。


 製剤別に決められた本数や厚みを確認してトレイに並べ、最下部には放射線検知紙を入れて、確実に放射線が透過しているか照射後に確認します。seizai3.jpg

 トレイ内の厚みに応じて機器を設定し、決められた線量(15Gy)が照射されます。
 照射後の血液は、所定のラベルを貼付・包装した後、適正な温度で保管します。
seizai4.jpg


放射線照射は、輸血後GVHDを予防
 輸血後GVHD(Graft Versus Host Desease:移植片対宿主病)とは、輸血した血液の細胞が患者さんの体内で増殖し、その細胞が患者さんの細胞を攻撃・傷害する病気です。
 一度発症すると症状が重くなることが多く、重篤な輸血副作用です。
 この原因には、輸血された血液の細胞の一種であるリンパ球が関わっているため、低線量の照射によりリンパ球のDNAを切断し、輸血後のリンパ球増殖を防ぎます。


皆さまに献血いただいた血液は、さまざまな工程を経て、
より安全に患者さんにお届けしています。

カテゴリー:
記事検索